2025年3月現在、インドに進出する日系企業の動向は、規模感と収益性の両面で堅調な成長トレンドを示しています。
1. 進出企業数と拠点の増加
- 2024年10月時点で、インド国内に進出している日系企業は 1,434社。前年度比で 2.5%増加しており、着実な拡大が続いています。
- 支店・営業所などを含む拠点数は 5,205拠点に達し、前年から 5.0%増加していることが確認されています 。
2. 収益性:高い黒字率の継続
- 在インド日系製造業の**黒字見込み率は83.1%**に上り、特に長期間進出している企業ほど高収益を実現しています 。
- 加えて、進出日系企業全体(製造業に限らず)で黒字企業割合は **77.7%**と過去最高を記録し、安定した収益性が示されています 。
3. 今後の展開:さらなる拡大意向
- JETRO調査では、今後1〜2年以内にインドでの**事業拡大を予定する企業は79.7%**にも上り、日系企業の意欲の強さがうかがえます 。
- 各業種別に見ると、「電気・電子機器」「化学・医薬」「精密機械」などが特に拡大意向が強く、成長ドライバとして注視されています
「出典:在インド日本国大使館、JETRO 調査」
インド進出の戦略的示唆
- 長期進出が成功の鍵
初期の投資回収には時間がかかるインド市場ですが、持続的な戦略とローカル化により高収益につながっている点が示されています。 - 多角的業種の進出が進行中
従来の製造業に加え、電気機器や医薬などの分野での拡大意欲が高まっているため、業種ごとに異なる支援ニーズに応えることが重要です。 - 市場成熟に伴うプレイヤーの増加
拠点や企業数の増加が続く中で、競争はさらに激化する可能性があるため、参入戦略や差別化が鍵になります。
弊社は、現地のパートナーとインド進出企業の物流面での支援を行っております。